桜の紋きり(もんきり)を家紋を含めて紹介します。
線で形を作る桜の紋きりは凝った切り方のように見えて、その実簡単に作ることができます。
紙とハサミがあれば簡単に始められます。
しかも型紙なしで桜を切ることができます。
花のもんきりをぽち袋に貼りました。
無地のぽち袋でも、その時々の季節に合わせて楽しむことができます。
早速、作ってみましょう。
まずは元となるなる五つ折りから始めます。
五つ折りの方法
はじめに五つ折りをしましょう。
五つ折りは花や星を切るときに便利な折り方です。
まず、半分に折ってからさらに半分に折り目をつけます。
つぎに一枚めくって半分に折り、ちょいとしるしをつけてもどします。
折り目が交差しているところめがけて、左の角を折ります。
そして、ちょいとしるしをつけてもどします。
今つけたしるしと中心を結んだ線に合わせて、右角を折ります。
つぎに、半分に折って裏返します。
点線で折ると五つ折りの出来上がりです。
桜の紋きり
桜
はじめに赤線のように切り離します。
それから短い方の直線部分を、しずくを反対にしたような形に切り取ります。
つぎに、外側の線を見本にして途中まで切ります。
半分のしずくに合わせて切り取ります。
最後に上の角を少し切ります。
広げると、桜の中にもう一つ花があります。
八重桜
八重桜は二重になっている分、手数が多いです。
まずは、小さなお山と大きなお山を切りましょう。
片方の山の延長線にめがけて切り目を入れます。
このとき、外側の曲線をお手本にします。
反対側も同じように
つぎに、延長線を切り込みまで入れて、切り取ります。
反対側も同じように、切り取ります。
すると、このような形になります。
ここで我慢できなくて、いったん広げてみました。
真ん中に桜があって、素敵な形です。
ですが、もう一度たたんで更に切っていきます。
ふたたび、延長線を切っていきます。
上に切って交差したところを下に切っていきますが、途中でやめます。
それから左下を四角く切り、途中でやめた切り目をつなげて切り取ります。
四角く切りましたが、先端に丸を付けて切るともっとおしべらしくなります。
最終的にはこの形になります。
広げて八重桜の出来上がりです。
鐶さくら
鐶さくらの鐶はかんと読みます。
タンスなどを引いてあける金属製の取っ手のことです。
その形を模した家紋になります。
下の部分に少し切り込みを入れます。
それから左にそって上に切ります。
つぎに、右に向かって丸く切ります。
上に向かって、円を描くように丸く切ります。
今まで、切ってきた線をなぞるように切ります。
釣り針のような形になりました。
広げて出来上がりです。
六條鐶さくら
まずは下から丸く切りましょう。
それから上に向かって半円状に切ります。
丸みを持たせて切ります。
最後にゆるい曲線を切ります。
この形になったら広げてみましょう。
取っ手が5つつながった形になりました。
動画で五つ折りの方法を紹介
ピンタレストでは五つ折りの仕方を動画で紹介しています。
紋きりの動画です。
紋きりとは
紋切とは、折りたたんだ紙を型通りに切って、紋の形を作ることです。
型に合わせて切ると、美しい形、紋を楽しむことができます。
古くから伝わる切り紙遊びです。
紋とは図形、模様のことです。
また、家紋を意味します。
家紋は家で代々伝えられる図形、しるしのことです。
おわりに
近頃、もんきりが好きでせっせせっせとたたんでは切り、切ってはたたんでをくりかえしています。
はじめは家紋が素敵だなと思って始めたのですが、種類がたくさんあって楽しかったです。
紋をじっと見てあれこれ考えながら切って広げます。
広げた時、現れた形が思うようにできてもうれしいですし、違っていてもこれまた楽しいものです。
今までは一人で楽しんでいたおりがみですが、近ごろは他の誰かとおりがみの楽しさを共有できたら、なんて思っています。
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