お正月のお祝いに活躍する紋きりの紹介です。
紋きりは古くから伝わる切り絵遊びです。
型に合わせて様々な美しい形に切る遊びです。
型紙がなくても、紙とハサミがあれば手軽に楽しめる方法を紹介します。
めでたい柄のもんきりはぽち袋やお正月飾りに、いかようにも楽しむことができます。
すべて折り紙を三つ折りにしてから切っています。
まずは三つ折りして下準備をしましょう。
三つ折りの方法
はじめに、三角に半分に折ります。
それから、もう一度半分に折ってもどします。
上の角と右の角を合わせて少しだけ折り目をつけます。
さらにもう半分に折り目をつけます。
もう一度半分に折って、目印をつけます。
この目印と真ん中を結んだところに合わせて、左角を折ります。
最後に、右角を折ると三つ折りになります。
お正月を祝う紋きり
松
松は厳しい冬の中でも一年中葉を青々としていることから、長寿のシンボルとされてきました。
そして強い生命力を表します。
はじめに、二つの山を切ります。
切り始めは直角に切ると、広げた時きれいな円形になります。
それから、上から下へ切り取ります。
外側の形に合わせて切ります。
最後は数字の3を寝かせたような形に切ります。
すると、このような形になります。
これを広げると、松の出来上がりです。
扇
扇は広げた時末広がりになることから、繁栄や発展、吉運招来などを意味する縁起が良いものとされています。
まず、三つ折りを半分に折ります。
切はじめと切り終わりは直角になるように丸く切ります。
直角に切り始め、左側にそって切り取ります。
つぎに、三つ折りに戻します。
それから、端を細く切り取ります。
細く切り取った反対側を半円の形に切ります。
広げると、扇の出来上がりです。
羽子板
羽子板は縁起のいい末広がりの形をしています。
また、羽子板は子どもの無病息災や健やかな成長を願う「お守り」としてお正月に飾られます。
まず、切はじめと切り終わりは直角になるように丸く切ります。
末広がりの羽子板の形に切りましょう。
下の部分は切らずに少しのこします。
そして、外側のカーブに合わせて切ります。
羽子板の上を切ります。
広げて、羽子板の出来上がりです。
それともう一つ。
羽子板を切ったら少し離して、下の部分を上にふくらむカーブを切ります。
下のカーブにそって切りはなします。
もう一つの羽子板のもんきりの出来上がりです。
大根
大根は神様の供物とされ、お祝いに欠かせないものでした。
お正月の紅白なますは大根を使います。
はじめに、数字の3のような形に切ります。
それから、上にカーブして切り離します。
大根の葉を思い浮かべながら、下の線を切ります。
そして、大根のみずみずしさを余すことないように下に向かって切ります。
下の部分はつなげておきます。
切っていくとこのような形になります。
広げてみましょう。
大根のでき上がりです。
そうそう、葉が少し長いと思って切り落としましたら、このようになりました。
竹
竹は地にしっかりと根を張りめぐらせ、新しい芽が次々生えます。
そしてまっすぐ伸びる様子から、子孫繁栄の象徴とされてきました。
また、竹は折れにくく成長が早いことから、生命力や成長を表します。
竹を2種類紹介します。
一つ目の竹は三つ折りを、正三角形になるように切ります。
下にふくらむように途中まで切ります。
それから、下に向かってカーブして切ります。
右側を切って広げます。
家紋でいうところの亀甲九枚笹の出来上がりです。
二つ目はうっかり三つ折りを半分に折ったことから始まります。
直角に切り始めて丸く切ります。
左へのびのびと葉を伸ばします。
少し離して下の線を切ります。
そして、ほどよくふくらませて下まで切ります。
右側に切込みを入れて切り離します。
広げると、6連の竹の出来上がりです。
ちなみに、三つ折りのまま着ると3連の竹ができます。
縁起のいい柄をお守りに
縁起のいい柄のもんきりを使って、お守り袋を飾りました。
小さなお守り袋も簡単に作ることができますよ。
五つ折りでお正月のもんきり
動画で三つ折りの方法を紹介
ピンタレストでは三つ折りの仕方を動画で紹介しています。
おわりに
お正月の紋きりの紹介でした。
近頃、もんきりが好きでせっせせっせとたたんでは切り、切ってはたたんでをくりかえしています。
はじめは家紋が素敵だなと思って始めたのですが、種類がたくさんあって楽しかったです。
紋をじっと見てあれこれ考えながら切って広げます。
広げた時、現れた形が思うようにできてもうれしいですし、違っていてもこれまた楽しいものです。
今までは一人で楽しんでいたおりがみですが、近ごろは他の誰かとおりがみの楽しさを共有できたら、なんて思っています。
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