四つ折りで作る家紋の紋切(もんきり)―型いらずで楽し紋切―

四つ折りから家紋の紋切を作る方法の紹介です。
型紙いらずで家紋を簡単に切ることができます。
なので、型紙の大きさに縛られることはありません。
しかも、四つ折りを二回するだけで準備は終わります。

今回は11種類の家紋を作りました。
紋切は紙とハサミがあれば手軽に楽しめる遊びです。

紋切とは、折りたたんだ紙を型通りに切って、紋の形を作ることです。
型に合わせて切ると、美しい形、紋を楽しむことができます。
古くから伝わる切り紙遊びです。

紋とは図形、模様のことです。
また、家紋を意味します。
家紋は家で代々伝えられる図形、しるしのことです。

型紙がなくても簡単に紋切を作る方法を紹介します。
型があれば合わせて切るだけなのですが、そうすると、大きさがその型の大きさに限られます。
拡大縮小してコピーをすればいい話ですが、如何せん、それが面倒。
一回の拡大縮小で理想の大きさになるとは限りません。
それを思うと、紋切をしてみたいと思っても躊躇してしまいます。
実際、私がそうでした。

なので、四つ折りをしただけで型紙なしですぐに作ることができる方法を考えました。
なんと言っても、紋切の一番面白いところは切ってから広げる瞬間です。
どんな形があらわれるのか、毎回ワクワクします。

もくじ

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四つ折りの仕方

はじめに、三角に半分に折ります。

それから、上の一枚を三角が半分になるように折ります。

つぎに、下の三角を向こう側に半分に折ります。
これで四つ折りの出来上がりです。


だるまくん

切る時はどこがつながっていて、どこが離れているのか注意します。

四つ折りで作る紋切

丸に一つ石

一つ目は石畳がもとになった紋です。
石の角を直角にすると丸に一つ石、角を斜めにすると丸に隅立て一つ石と言われます。

はじめに、つながっている部分を確認します。

切はじめと切り終わりは直角になるように丸く切ります。

もう一度丸く切りますが、切り離しません。

つぎに、切り終わりめがけて直角に切りとります。

広げて、出来上がりです。

丸に隅立て四つ石

二つ目はこちらも石畳紋の一つになります。

丸に隅立て四つ石の紋は、丸に一つ石の紋にひと手間加えます。
点線のように、細く切り取ります。

広げると四つの石が現れました。

石持ち地抜き四つ石

もう一つ、石畳紋からです。

はじめに、紙の向きを確認して丸く切ります。

切はじめと切り終わりは直角になるようにまあるく切ります。

それから、だいたい2対1くらいになるように四角く切ります。

広げて石持ち地抜き四つ石の出来上がりです。

七宝

4つめは七宝です。
七宝は輪が四方に広がるという意味を持ちます。
ゆえに、連なって広げることから繁栄を表します。

まず、折りたたんだむきに注意してください。
今回は上の折り目がつながっています。
では、半分に折り目をつけます。

それから、弧を書くように切ります。
一枚、上にあげてなぞって切りましょう。

このときに、角に近いところは切り離さないように気をつけます。
広げて出来上がりです。

だるまくん

青いところを切り離すと、葉っぱのようなものが四枚できます。

それでは、もうひと手間加えましょう。
外枠になぞって内側を切ると線だけの七宝ができます。

持合い四つ七宝

もう一つの七宝です。

はじめに中心に折り目をつけ、角を丸く切ります。

向こうに一枚渡して、なぞって切ります。

上の角も丸く切りますが、両側少しつながるようにします。

それから、猫の口のような形に切ります。
広げると、4つつながった七宝柄の出来上がりです。

つなげるところをうっかり切り落としたものです。丸が4つできました。

平井筒

井戸の化粧側をもとにした紋です。

まず、右端に合わせて折り目をつけると、直角になります。

その線で切り落とし、上の角もだいたい半分くらいのところで折り目をつけて切り離します。

それから、左端も垂直に切ります。
ななめのところを残さないとバラバラになります。

最後に四角く切り取ります。
広げて出来上がりです。

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