お正月のもんきりを五つ折りから作ります。
縁起のいい柄のもんきりは、お正月を飾るのにぴったりです。
ハサミと紙があれば、簡単に始められます。
おうちにある無地のぽち袋に合わせたり、箸袋に貼ってみたり、いろいろ楽しむことができます。
五つ折りの方法
はじめに五つ折りをしましょう。
五つ折りは花や星を作るときに便利な折り方です。
まず、半分に折ってからさらに半分に折り目をつけます。
つぎに一枚めくって半分に折り、ちょいとしるしをつけてもどします。
折り目が交差しているところめがけて、左の角を折ります。
そして、ちょいとしるしをつけてもどします。
今つけたしるしと中心を結んだ線に合わせて、右角を折ります。
つぎに、半分に折って裏返します。
点線で折ると五つ折りの出来上がりです。
お正月のもんきり
お正月に活躍するもんきりを4つ、紹介します。
竹と梅
一つ目は、梅を中心に5つの竹がぐるっと囲っているもんきりです。
竹と梅をいっぺんに切るので、少し手数が多いです。
いっぺんに作るとは欲ばりな切り絵です。
初めに、丸く切ります。
切り始めは直角になるようにすると、広げた時きれいな円形になります。
上にゆるくカーブして切り離します。
左にカーブするように途中まで切ります。
それから少し間をあけて、切込みを入れます。
左側から右の切れ目に向かって丸く切ります。
下の切れ目に、円の続きになるように切り取ります。
切り取るとこのような形になります。
竹はできたので、次は梅を切りましょう。
半円を切ります。
そして下の角を丸く切ります。
最後に竹に飾りの切込みを入れます。
広げて、竹と梅の出来上がりです。
松と梅
二つ目は、5つの松の中心に梅があるもんきりです。
はじめに、二つの山を切りましょう。
つぎに、松の形になるように切込みを入れます。
右側ですが、こちらも松をイメージしてくの字に切込みを入れます。
それでは、梅を切っていきましょう。
半円を切ります。
そして、下の角を丸くカーブして切ります。
こんな形になりました。
最後に広げて、松と梅のもんきりの出来上がりです。
ひょうたん
ひょうたんは古くから縁起の良いものと親しまれてきました。
つるが伸びて鈴なりに実がつくことから、子孫繁栄の意味が込められています。
また、「無病息災」や「商売繁盛」の縁起物としてもなじみの深い植物です。
まず直角に切り始め、左に行くにつれ強めに上にカーブし
それから、ひょうたんのくびれの部分を切ります。
そして、上に向かってカーブしながら切ります。
最後に強めに右から左に曲がって切りはなします。
上の角を丸く切って、下に切込みを入れます。
広げて、5つに連なったひょうたんの出来上がりです。
山桜
どのお祝いにも使い勝手のいい桜のもんきりです。
切り方によっては、一度切るだけでできる簡単な桜の紋きりです。
はじめに丸く切りますが、下の方は切り離しません。
上のとんがっているところを斜めに切り落とします。
広げて山桜の出来上がりです。
このほかにも桜のもんきりを紹介しています。
お正月のもんきりを使って
もんきりとは
紋切とは、折りたたんだ紙を型通りに切って、紋の形を作ることです。
型に合わせて切ると、美しい形、紋を楽しむことができます。
古くから伝わる切り紙遊びです。
紋とは図形、模様のことです。
また、家紋を意味します。
家紋は家で代々伝えられる図形、しるしのことです。
動画で五つ折りの方法を紹介
ピンタレストでは五つ折りの仕方を動画で紹介しています。
おわりに
お正月のもんきりを紹介しました。
お正月準備のお役に立てたらうれしいです。
近頃、もんきりが好きでせっせせっせとたたんでは切り、切ってはたたんでをくりかえしています。
はじめは家紋が素敵だなと思って始めたのですが、種類がたくさんあって楽しかったです。
紋をじっと見てあれこれ考えながら切って広げます。
広げた時、現れた形が思うようにできてもうれしいですし、違っていてもこれまた楽しいものです。
今までは一人で楽しんでいたおりがみですが、近ごろは他の誰かとおりがみの楽しさを共有できたら、なんて思っています。
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